契約は契約、とは言いますが。
日教組(日本教職員組合)教研集会(教育研究全国集会)の会場として使用契約を締結したグランドプリンスホテル新高輪が会場使用を拒否したため、昨(平成20)年2月の集会が開けなかったとして日教組が起こした損害賠償請求訴訟の東京地裁判決は、ホテル側に3億円弱の支払いと謝罪広告の掲載を命じました。
この件は、平成19年5月契約締結、同年11月ホテル側が契約解除を通告、同年12月日教組が起こした契約解除無効の仮処分申し立てに地裁、高裁とも会場使用を認める決定が下されるもホテル側が従わなかった、平成20年2月、集会中止を余儀なくされた、という流れです。
日教組と言えば右翼団体が目の敵にしている組合で、毎年日教組が集会を開くごと、全国から街宣車に乗った右翼の者らが大音響を鳴らして抗議活動をし、これを止めている警察の動きと相まって周辺は大混雑する様子が目立ちます。日教組の集会ができなくなった当時の報道では、ホテル側が「敗訴覚悟で善良な利用客のため」会場使用を拒否した、とあったと記憶しています。今回の判決で「(右翼団体の抗議活動があっても)他の利用客に不利益が生じる証拠はない」とし、「仮処分決定に反して使用拒否を貫いた点は司法制度を無視するもので、違法性は著しい」と批判しています。
しかし裁判官は、連日右翼の街宣車が大音響で日教組を口汚く罵り、周辺の交通をマヒさせている現状を理解できたのでしょうか?「他の利用客に不利益が生じる証拠はない」という判断も疑問です。「抗議街宣」と言えば聞こえは良いものの、実態は実に下品で脅迫的です。「日教組おおお~ただちいにい~解散しろおおお~!」とか「おい、お前ら、よくこんなところで集会なんてやってんな!バカヤロー!」等、聞くに耐えない無学の罵言が耳につきます。こんな街宣を聞かされる「他の利用客」に不利益が生じない、・・・大いに疑問です。
ホテル側の主張を完全に無視した地裁判決に対し、プリンスホテルは控訴する様ですね。高裁、最高裁の判断がどうなるか、見ものです。
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